1950年くらいまで結核は恐れられていました。
現在80代である両親の親族でも結核が原因で亡くなった人がいます。
母方の親族の葬儀で田舎に行った時、喪主の方から話を聞きました。
「うちの家は結核の人がいたから、村では嫌われててね」
当時は結核はかかったら最後、治らない病気だったのです。
それで結核患者が出た家は周囲からのけ者にされてしまいました。
結核が原因で社会からつまはじきにされ、恨みをつのらせた結果、暴発する事件もありました。
津山事件です。
現在の発達障害に対する世間の見方は、昔の結核患者に対するそれと似ています。
インターネット上では「発達障害者は迷惑だから社会に出てくるな」などという心無いコメントがあります。
直接は言われませんが、職場でそういう扱いを受けたこともありました。
結核や発達障害もその症状に対する無知から恐れを感じて攻撃的になってしまうのだと思います。
現在結核は病原菌も特定し、薬が開発され、昔ほど恐れられることは無くなりました。
発達障害も症状や問題の解決策が社会で共有され理解が深まれば、問題にならなくなってくると思います。
それにはまず自分自身がこの特性についてしっかりと理解し、行動していきたいと思います。