車を運転中、親父が兄のことで愚痴をこぼしました。
「あいつは自分の事しかやらない。親の皿を洗わずほったらかし」
おふくろと親父が問題なかった時は各自が自分の使用した皿を洗うのが家でのルールでした。
今はおふくろは足の状態が悪く、親父も右手が思うように動かせません。
親父としては五体満足な兄に率先して家事をやってほしいのでしょう。
親父の思いは至極まっとうで、普通の人間であれば親の状態が悪ければサポートするのが当たり前です。
ただ私達兄弟は人の気持ちを理解するのが極端に苦手なのです。
私は双子の弟として兄のことを何となく理解できます。
情報として親父と母の状態が悪いことを認識していても、父と母にどんな困難があるかに思いが至らないのです。
そばにいても父と母に困難が生じていることがわからないのです。
私は社会人として何度もこのような経験をして、そのたびに周囲からきびしい言葉をかけられてきました。
こういう時は感情的に怒られてもわかりません。
きちんとなぜそうしなければいけないのかの情報を与える必要があります。
なぜ自分が皿洗いをしなければいけないのかが分かれば動いてくれます。
でもこのままだと皿洗いはするけど他の家事は情報がないので動きません。
根気強く理由を説明して、やる家事を増やしていく必要があります。