私は入社2年で製造部門に異動になりました。
文系の大学でそれなりに勉強をしていたので「せっかく大学で勉強したのに製造なんて」と今の私が見たら叱りつけたくなるようなそんな考えを持っていました。
そんな中、当時好きだった女性に仕事でのグチをこぼします。
その人は私より3歳年上で私にアドバイスしてくれました。
「会社に必要のない仕事なんてないよ」
私はその言葉を聞いてハッとしました。
「自分の中で勝手に仕事に優劣をつけて、何を思い上がっていたんだ。まずは目の前の仕事を一生懸命にやろう」
製造にきて最初にやったのは「製造技術」という製品の不具合原因を探す仕事でした。
初めは「体だけ動かす頭を使わない仕事」という悪いイメージだった製造の仕事ですが、やってみると奥が深いことに気が付きます。
不良の原因を知るには化学的な知識も必要だし、製造設備についても覚えなければいけない。やればやるほどその面白さに引き込まれました。
ものづくりの面白さに引き込まれて15年。今では「製造業のメインはものづくり。会社の業績は製造がカギを握っている」と考えるようになりました。
ものづくりは奥が深く、まだまだ学ぶことがいっぱいです。今は製造現場から離れてしまいましたが、スタッフ部門(間接部門)になっても、自分がどう動けば製造がやりやすくなるかと意識して行動しています。