引きこもりの兄に再度心療内科の受診を勧めました。
私自身、発達障害の診断を受け、服薬を開始してから生活が安定しましたし、一度診察を受けておくことは悪いことではないと思ったからです。
行政の支援を得るにも医師の診断書が必要ですからね。
ただ兄の反応はかんばしいものではありませんでした。
先延ばしの思考に入っているのか、両親がいなくなった後のことなど考えたくもないといった感じです。
正直私も服薬を始めるまで、兄の将来など考えたことがありませんでした。
「このままではまずいなと思いつつ、何も行動に移せなかった」と言った方が事実に近いかもしれません。
自分自身の生活が安定し、自分の将来について真剣に考えられるようになって、ようやく兄のことも考えられるようになったのです。
私は私の将来のことを考えますから、「両親がいなくなった後、兄の援助をするにしても支出が大きくなりすぎないようにしたい」と考えます。
その為、医療や行政の福祉を活用するなどして、できる限り兄には経済的に自立してほしい。
ただ兄はそういった将来のことまで考えられないようです。
もしかしたら、兄も「このままではまずいと思いつつ、何も行動に移せない」状態なのかもしれません。